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インタフェースデザイン講座 サウンドデザイン研究G紹介 学生さんへ


Last modified;令和6年6月29日(土)

研究グループ紹介

サウンドデザイングループは音響解析、制御、心理音響、生理心理の研究を行っています。

学生の居室は情報棟8階にあります.教員3名、研究補助員2名(ダミーヘッド除く),学生16名の研究グループです.

 博士課程    1名
 修士課程    8名
 4年生      5名
 3年生      2名
 
写真:↑2023年ICSV(プラハ)にて         2023年夏季中間発表会+打ち上げ会→


 各人専用の研究活動用コンピュータを用意し,数年ごとに最新機種にリプレースしています.
 研究内容については研究紹介のページをご覧下さい.


研究グループの特徴(当研究グループを希望する学生さんへ)

大量生産,大量消費から個々人のウェルビーイングが重視される時代.サウンドデザインで個々人の心身が健康で幸福な状態を実現します.

(1)最先端のサウンドデザイン技術が学べる

 心理音響,電気音響技術を利用した音の評価から制御までを学ぶとともに,最新計測機器(B&K社のPULSEなど), MATLABやDSP(ディジタル信号処理装置)に習熟でき,卒業後,即戦力として幅広い分野で活躍できます.

(2)実績を積む

 海外・国内発表,学術論文などでどんどん実績を積んでいきます.奨学金免除を目指す学生さんには有利な環境が提供できます.R6年度の遠征先(予定決定のもの):アムステルダム(7月),ナント,フランス(8月),秦皇島市(万里の長城東端)(9月),バンコク(11月)

(3)博士学生が在籍

 グローバルな視点で世界最先端の熱い議論ができます.そのような環境に身を置くことで成長につながります.

(4)企業・産総研・他大学との共同研究

 エンジニア魂に磨きをかけるとともに就職にも繋がります.実際の仕事の進め方を身につけることができ,社会に出てもロケットスタートです.

(5)ダビンチプロジェクト

 芸術学部作品をサウンド面からサポートしています.芸術学部の皆さまへのサウンド面からの支援も行っています.

(6)外部研究資金

 多くの外部資金(政府系予算,科学研究費,共同研究や財団などに採択)により,学生さんの渡航や研究を強力に援助しています.

(7)就職・進路支援

 本研究室の”教授推薦”により入社できる会社が複数社あります(学内唯一).また,教授は企業出身でもあり,経験に基づく実際的な就職・進路支援ができます.さらに,高等教育機関の教員も多く輩出しており,最も多くの教員を養成している研究室でもあります.

(8)門戸は外にも

 他大学や他専攻,他研究室からの大学院入学者もたくさんいます.留学生はもちろん社会人博士も在籍実績があります.

(9)履修について(学内の学生さんへ)

 すくなくとも「ヒューマンインタフェースI(サウンドデザイン),II(人間工学)」を履修していることが望ましいです.

 
進路相談・研究室見学は ishimitu(at)hiroshima-cu.ac.jpにお気軽にご連絡ください.優しい先輩達も案内します.(at)は@に置き換えてください


ピックアップ「学部紹介パンフレット]2023より

「罹患を早期判定 人への感染を防ぎたい」

 豚に耳標センサを装着し、機械学習によって、人獣共通感染症であるパスツレラ肺炎の罹患を判定する研究をしてきました。センサが脈拍や動作振動から収集した信号データに、健康な豚と罹患した豚でどのような違いがあるのかを解析、スペクトログラムを作成しました。研究の過程で、感染するとスペクトログラムに現れる赤系統色の範囲が広がることがわかりました。感染が早期にわかれば、蔓延防止策が取れますし、畜産農家への感染も防げます。当初は機械学習やセンサのことをよく知らず、この研究がしたいという一心でした。先生方や先輩方に「こういうことをしたいのですが、どうすればいいですか?」と相談しながら研究を進めてこられましたし、実験のたびにセンサの形状や素材なども改良してきました。今はまだセンサの電池交換やメンテナンス、収集したデータの解析などを手作業で行っていますが、ゆくゆくはすべて自動化して判定するシステムを開発したいと思っています。

ピックアップ「学部紹介パンフレット]2021より

「心地いい音があふれる社会に」

 小学生のころからピアノやフルートを演奏していたことで「音」に興味があり、高校の先生から音響工学について教えていただき、それを学ぶ道に進みました。研究しているのは「個人の好みに適応する音質制御システムの開発」です。ある人が心地いいと感じた音を騒音に感じる人もいます。そこで私はバイクのエンジン音を研究対象にして、運転者には走る喜びを感じられる音に、周囲には静音に聞こえるといった個人の好みに合わせた音を提供できるシステムの開発を目指しています。現在はさまざまな音の周波数帯のデータを元に音質を制御するアルゴリズムを設定し、PCでシミュレーションを行っている段階です。結果が予想と違った時などは先生からアドバイスを受けたり、文献や論文を読んで理解を深めたりして研究を進めています。将来はバイクのヘルメットに実装するなど、実車に搭載できるシステムにし、クルマ・バイク産業の発展につなげたいです。大学院でも研究を続け、その成果が生活しやすい環境を生み出すことにつながればいいなと思っています。また、本学大学院にはドイツ・ハノーファー専科大学への留学プログラムがあり、音質 制 御 のシミュレーションをテーマにした研究留学も視野に入れています

ピックアップ「学部紹介パンフレット]2020より

「音楽で世の中をハッピーに」

 ジャズやロックを聴くことが好きで、音響について研究しようと本学科に進みました。現在は、サウンドデザイン研究室で、同じ音楽なのに材料が異なるCDで再生すると音質が変化する原因を解明する研究を行っています。聴こえ方の違いを解明できれば、音楽をより楽しむことはもちろん、例えば、高音域が聴こえにくい人の聴力をアシストする再生メディアの材質の開発などに応用できるかもしれません。音の好みは人それぞれですが、私が考える“いい音”とは「その音楽を作った人の意図を、聴く人が感じることができる音」です。イヤホンを替えると、それまで聴こえなかった音が聴こえることがありますが、その音にも意味があるはずです。また、同じ音楽でも目の前にある風景や空間の環境で感じ方が変わってくるので、聴覚と視覚の連携も追究するとおもしろいです。将来はオーディオ機器の開発をしたいという夢を持っています。私の研究が成果を生み、音楽を楽しむ人がひとりでも増えることに貢献できればうれしいです。

ピックアップ「大学案内Voices]2019より

「大好きなオーディオ分野で、できるだけ早く活躍するために。」

 高校生の時から音楽を聴くだけでなくオーディオ機器にも興味があり、好きが高じて開発したいと思うようになりました。音響とオーディオどちらも研究できる大学を調べるうちに広島市立大学にたどり着いたんです。できるだけ早く専門的な研究に携わりたかったので、大学の早期卒業制度を利用して3年で卒業研究を修了、今年から大学院に進学できました。現在はCDの材質による音質の違いについて研究しています。3年生の時に学部生としては珍しくAES(Audio Engineering Society)の国際会議で発表する機会を与えてもらい、他国の参加学生と交流できたことがとても有意義でした。参加者は音楽を作る側の人が多く、僕のような研究者は珍しかったのですが、「楽器や機材あっての音楽だから開発者の存在は大きい」と言ってもらえたことがモチベーションにつながっています。将来は研究を生かしてオーディオ機器をもっと身近な存在にするために貢献したいですね。研究は大変なこともありますが、好きなことなら頑張れます。せっかく大学に進むなら、やりたいことを見つけて楽しく学んでほしいと思います。

ピックアップ「大学案内Voices]2018より

「何気なく聞く「音」にも付加価値を。そのためにもっと研究を深めたい。」

 高校生の時に、この大学の出前講義を受け「サウンドデザイン」という分野に触れ、「音」が人にもたらす影響について興味を持ちました。
プログラミングなどの知識はなく、入学後初めて取り組みましたが、3年次には基盤の「はんだ付け」からコントローラーの作成、制御プログラムの構築まで、すべて自分で行い「自走式ロボット」を制作。
ロボットが動き始めた瞬間はとても感動的でした。
インターンシップで自動車業界の企業を訪れた際には、車のエンジン音が運転手に与える影響について学び、「音」は「もの」の付加価値を高めることができる存在であることを知りました。
将来は「音」によって付加価値を高める製品開発に携わりたいと考えています。
サークル活動では、楽器の演奏をしていた経験を生かし軽音楽部に入部。
大学の3学部から学生が集まり、部長として異なる分野の個性をまとめる苦労もありましたが、自分の成長につながる貴重な経験となりました。

学生居室

学部生
院生
博士
研修生

年間行事


 

輪講とは?

幕末の蘭学医、緒方洪庵が大阪に設けた適塾にて始めた学習方法で以下のような方法で勉強をしていきます.

1.本を決める
2.班内のメンバで順番を決めて輪番制で翻訳(英語の場合)
3.当番の人はその内容について講師となって解説
4.その他の人は自分が理解できるまで,その内容について質問したり,色々な議論する

 輪講方式の優秀性は当時の適塾が大村益次郎を初め多くの有名人を輩出したことでもわかります.
 相手に分かるように話す.
 議論から理解できるまで質問する.
 これらは研究を自分の中で整理していく上でも重要です.


2023年の卒業研究

修士論文発表会

日時:2月8日(木)16:50〜

場所:講義室704

発表内容

  1. 16:50 岡田 なつみ 生体センシングを活用した豚呼吸器病の早期発見システムの開発
  2. 17:10 桝本 実 受動騒音制御がもたらすEV車内環境への影響
  3. 17:30 新田 実咲 Pursuit of Realistic Vehicle Acceleration Sounds Based on Discomfort Index

卒業論文発表会

日時:2月9日(金)11:00〜

場所:講義室702

発表内容

  1. 11:00 村上 寛名 周波数帯域に着目した事象関連電位によるEV走行音の注意機能の評価
  2. 11:10 榊原 美夏 自動車暖機音特性が与えるアノイアンスへの影響
  3. 11:20 箱崎 智行 エンジン加速時の適応音質制御によるアノイアンス低減の検討
  4. 11:30 福田 千聖 音響的マインドフルネスがドライバの生理状態に与える影響

過去の研究室インターン

2年生,3年生を対象に実験研究体験(2回程度/ターム)を行います. その中で,研究室テーマ紹介,進路指導も行います.

2023年度「アクティブノイズコントロールシステムの構築演習」 5名



 実験研究体験(2回程度/ターム)を行います. その中で,研究室テーマ紹介,進路指導も行います.

 詳しくはWebclassの研究室インターンをごらんください。

音響2022年度:「アクティブノイズコントロールシステムの構築演習」(石光) 3名



音声2022年度:「振動スピーカ実験」(中山) 3名



 実験研究体験(2〜3回程度/ターム)を行います. その中で,研究室テーマ紹介,進路指導も行います.

 詳しくはWebclassの研究室インターンをごらんください。


音響2021年度第2,3期:「アクティブノイズコントロールシステムの構築」(石光) 3名



音響2021年度第1期:「音楽によるゾクゾク感と運転技量への影響」(石光) 3名



音声2021年度 ラズパイによる音声認識(中山)3名



音響バリアに関する基礎検討(石光)(2020年度第2期) 3名

 平和式典中の会場においてその静粛性を保つ音響バリアについて一緒に考え,その方法について少し実験します.

高品質楽音の物理量と聴感印象の関係解明(石光)(2020年度第1期) 3名

 ハイレゾを始めとする様々な録音再生方式による楽音の聴感評価と物理解析により,物理量と印象の関係を探ります

ラズパイによる音声認識(中山)3名 2020年度

 ラズパイ上で動作可能な音声認識を作ります.任意単語で音声認識を行うための実験を行います.


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